無性愛の社会人の日常

一人は淋しいけれど、
他の人とどうも人との接し方が違うとうっすら気付いた
社会人の備忘録です。

人は死ぬ

伯父が亡くなって早いものでもう四十九日であった。
従兄弟は伯父が亡くなる前に入籍しており、
丁度来月結婚式予定だった。
叔母達は「兄さんも高齢だったしそのままの予定で結婚式をしたらいい」と
葬儀の席で述べていたが、結局来年に延期になったようだった。


私は今まで色んな結婚式に参加して、
そのカップルの愚痴や離婚に至った経緯も聞いて来て、
他人同士が結婚して、そして家族を作ると言うことはとてつもなく大変なのだなぁと痛感している。


従姉妹には結婚なんかしない!と結婚式貯金を崩して海外にバックパッカーとして出奔し、
そしてその先で出会った韓国人と結婚したりしていたし(やりとりは英語らしい.大変だ)、
大学時代の初彼女とそのまま結婚し、何も家事をしてくれないと泣く人も見た。


でもいつも思うのは結婚式という物凄い儀式をとりあえず協力して共同作業出来る相手が居ると言うことは幸いだなぁ、ということだ。
私は皆のことがほぼ平等に同じ位好きで、
相手がやって欲しいと言えばやれるんだろうけれど、
具体的には想像ができない。


私を見つめて可愛いと言ったり、カッコいいと言ったりする人々の前で
私は取り敢えず「ありがとう」という術だけは手に入れた。
照れることも無いし、謙遜することも相手の意見への否定の様に感じるし


でも最近、抱きしめられながら自分から抱きしめることが無いことに罪悪感を抱き出した。
空気は読めるので抱きしめられたら抱きしめ返すけれど、
それをすることで私の中の何かが否定され、すりつぶされて行く。
相手に分からない様に笑顔でその行為を行うけれど、
この関係も長く続かないだろうなぁとしみじみ回想しつつ、法事を終えた。


伯父はきっと幸せだったのだろうなぁ。
私も早く俗世から離れたいものです(死ぬと言う意味ではなく)